資本戦略(資金の流出がない無償減資、減資金額>繰越損失の額)その1
2019/10/20
川越市の会計士・税理士の初山です。
先日、減資の手続をしました。
減資の中でも、「資金の流出がない無償減資、かつ減資金額>繰越損失の額」、の取り扱いでした。
減資する金額全て過去の損失てん補とするのでみなし贈与もなく、面倒なのは債権者保護手続だけでしたね。
ちなみに減資の目的は、「法人税均等割りを下げること」です。
対象の会社は今後の事業展開で営業店をどんどん増やす戦略なのですが、
特に理由もなく資本金が1千万円超であり、無駄に均等割りが高い状態でした。
現状で都内に1店舗、埼玉に2店舗あり、この時点で毎年30万円の均等割りが無駄に発生しておりました。
資本金が1千万円であれば年19万円(7万円+7万円+5万円)で済んでいたところ、
49万円(18万円+18万円+13万円)の納付が必要でした。
約2.6倍、かなりの無駄ですね。均等割りなので利益が出なくても同額発生します。
次回は、減資のフローを解説いたします。
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