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繰越欠損金とは?赤字を無駄にしないための税務知識

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繰越欠損金とは?赤字を無駄にしないための税務知識

繰越欠損金とは?赤字を無駄にしないための税務知識

2025/07/14

繰越欠損金の解説

1. 繰越欠損金とは何か?

会社を経営していれば、常に黒字というわけにはいきません。事業の立ち上げ期や、経済状況の悪化などで、一時的に赤字になることもあります。この「赤字」のことを、税務上「欠損金」と呼びます。

この欠損金、実はただの赤字ではありません。税法には、この赤字を翌年度以降に繰り越して、将来の黒字と相殺し、法人税の負担を減らすことができる制度があります。これが「繰越欠損金」の制度です。簡単に言えば、「今年の赤字を来年以降の黒字とぶつけて、税金を減らしましょう」という仕組みです。


2. 繰越期間と適用条件

繰越欠損金には、いくつかの重要なルールがあります。

  • 繰越期間: 原則として、欠損金が発生した事業年度の翌事業年度以降10年間、繰り越すことができます。
  • 適用条件: 重要な条件は、欠損金が発生した事業年度に「青色申告」をしていることです。青色申告の承認を受けていなければ、いくら赤字が出ても繰越欠損金として利用することはできません。

3. 繰越欠損金が法人税に与える影響

繰越欠損金は、将来の法人税額を直接的に減らす効果があります。

例えば、ある年度に100万円の赤字(欠損金)が発生し、翌年度に200万円の黒字(所得)が出たとします。この場合、青色申告をしていれば、翌年度の所得200万円から前年度の欠損金100万円を差し引くことができます。結果として、税金が課される所得は200万円ではなく、100万円に減額されます。これにより、本来よりも少ない法人税で済むことになります。


4. 繰越欠損金を最大限に活用するためのポイント

  • 青色申告を確実にすること: 設立当初から青色申告の承認を受けておくことが、繰越欠損金活用の絶対条件です。
  • 適切な帳簿付け: 欠損金の額を正確に把握するためには、日々の会計処理を正確に行い、適切な帳簿を作成することが不可欠です。

5. まとめ

繰越欠損金は、会社の赤字を無駄にせず、将来の税負担を軽減するための重要な制度です。特に事業の立ち上げ期や、一時的に業績が低迷した際に、この制度を理解し、適切に活用することは、会社の資金繰りを安定させ、長期的な経営戦略を立てる上で不可欠な知識となります。青色申告の要件を満たし、正確な経理処理を心がけることが、この制度を最大限に活かす鍵となります。

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